奈良 美智「for better or worse」
今、豊田市美術館で奈良美智の展覧会が7/15~9/24までやってます。
これは私にとって一大ニュースなのでフランス語と全然関係ないですがブログに書こうと思います!
もしかしたらこんなに大きな展覧会を日本でみられるのは最後になるかもしれないらしいので是非ご覧いただきたいと思います。
私の唯一の自慢なのですが…奈良先生に河合塾の美術研究所の基礎科で高校2年の時に1年間絵を教えてもらっていた事が私のすごい自慢なのでございます。勿論奈良先生だけでなく、他の先生も作家として活躍している素敵な先生ばかりでしたし、同期の子達も画家やデザイナーとし活躍していたり、そこで学べた事は私にとって凄く自慢なわけです。
かれこれ30年くらい前から奈良先生の作品を見続けているので今回の展覧会は私にとって特別な思いがあります。先生も30年越しの卒業制作とおっしゃってるのですが、まさに先生の30年間の作品の流れを観ることができる展覧会です。
私は年間パスポートを購入しもうすでに3回ほど足を運んでおります。
私が先生の作品をはじめてみたのは1988年の4月に名古屋のギャラリーユマニテであった作品展。その作品展は本当に衝撃的で、作品展はとても薄暗く作品ひとつひとつも勿論素晴らしいんだけれど展覧会全体でひとつのインスタレーションのようで凄くワクワクしたのを今でも昨日のように覚えています。どうしても先生の作品が欲しくて、でも私には先生の作品を買うお金がなかったので2回目観に行くときに母を連れて行ったんだけど、既にすべての作品が完売していて残念ながら購入することができなかったのです…。なのでこの頃から先生は世界的に人気が出て活躍する兆候はあったのですよね。↓その展覧会のDM
もう色あせてしまっているけど、ずっと大切にとっております。↑の作品が豊田市美術館でもみることができます。30年くらいぶりにこの作品を観ることができて感無量でした。
↓DM裏
その時無料で配布されていたカタログも大切にとってあるのだけれど、いつも部屋に貼っていたので画びょうの穴だらけで色も褪せているからきちんと額装しなくては…。
この時の展覧会で先生の作品を手に入れる事はできなかったのだけれど、その後先生がユマニテでやった展覧会の時にやっと先生のドローイングを2枚購入することができました。ちょうどその時、私は友達の展覧会を観に東京へ行き帰りのバスが転落し慰謝料をもらっていたので少しだけお金があったのでその慰謝料で作品が購入できたのです。まさに命がけで手に入れた作品。
↓先日先生のライブトークの為に友達がうちにとまりにきていたので2年ほどためこんでいたダンボールを片付けやっと壁ができたので昔購入した先生のドローイングと今回の作品展のポスターと一緒に飾ってみた。
↓絵を鑑賞するアブリコ。
今回の展覧会がおそらく最後と思うので(わからんけど)あと何回も行くかと思います。
私はいつも作品をみるときタイトルも何もみずにさらっとみてしまうのだけれど、今回はタイトルやその作品の背景も考えつつ鑑賞しようと思います。
お友達曰く、先生の作品は展示の仕方が計算しつくされているそうで村上隆さんが所有する立体の女の子の手に火がともっているのだけれど、その火がその部屋のどの作品にもあたるような位置に置かれているのだそう。あと小屋のある部屋の電球の位置とか全てが完璧なのだそう。私は感覚でしか作品をみれないのでそういうところに気がつかないのですが、そういう観る人がみるとそういうところにも感動できる作品展なのです。先生は本当に色々考えて(最初の展示からそうだったのだと思うけど)作品を展示しているのだよね。
私は「夜のケガ猫」が好き。
今回の展示は作品数がおもったほど多くなかったのですが、とにかく作品を集めるのが大変なのだそう。売れた作品を貸してもらうのがとても大変なようで先生が内覧会のオープニングで話していたのですが「ブランキー」という作品の所有者がなかなか作品を貸すことに承諾してくれなくて部屋にこの絵がないと眠れないというので別の作品を貸しますからという事で今回もってくることができたようです。だからなかなか展覧会ひとつするのも大変なのですよね…。先生自身でさえも自分の作品を手放したらみることができないから今回の展覧会は本物の作品をみることができる貴重な展覧会なのですよね。
なのでこれが最後かも?と思い是非豊田市美術館に愛知県じゃない方にもみていただきたいと思うのでした…。
0コメント